【アメリカ生活 回想録】 その9

【アメリカ生活 回想録】 その9

僕はと言えば、その時、すごく大切な人たちをもてなす予定でサンフランシスコ北のワイナリーNAPA Valleyに向かっていた。その人たちに手伝ってもらっているおかげでビジネス展開にも期待できている。そのためにわざわざ日本に帰国してショートステイするくらいの価値がある方々だ。
もちろんスケジュールも先に入っていたし、絶対にその予定をキャンセルせずに行って来て良かったと言える!めちゃくちゃ楽しかった♪
成功者なのはよくわかる。一緒にいるだけで自分の思考が変わるのを感じる。
余談だが、彼らはOpus Oneをケースで何箱も日本に発送していた。ここに来ないと、このワインはこんなに買えないから!とは言ってはったが、それにしてもすごい量だわ。
その作業をすごいスピードで終わらせた後のお楽しみタイム♪
ワイナリーにある大きなオリーブの木の下で、ご夫婦2人が仲良く飲んでる美しい絵は写真にとらずに今も目に焼き付いている。

さて、十分に楽しんだ後ロスへの戻り。
フリーウェイ5を南下していたら、車のボンネットから煙が!
何が起こってるかは車を運転する人間ならすぐにわかる現象、それぐらい昔の車ではよく起こった現象、オーバーヒートだった。
この頃は、もう1台トーラスワゴンを買っていた、アコードよりサイズも排気量も大きいから、広々と使いたい!こういう時には使える。だが、これだ!
おそらくエンジンとラジエーターの間のパイプに亀裂が入ったのだろう。停めて、ボンネットを開けてみると、やはりそうだった。
近くの店まで歩いて行って聞いてみると、オートバックスのようなカーショップがあるらしい。驚いたことに、アメリカのカーショップにトーラスワゴンのラジエーターホースが置いてあった。念のため、年式と型番を用意して行ったのが正解だった。アメリカでは常識なのか?取り寄せではなくて置いてあるなんて!それだけ、よくそこが故障するのか?なんて考えも当然浮かんでくる。なんにせよ!手に入れて、交換作業に入った。

ところが、これが硬すぎる!入らない!どないもならない!
まだ若いし、力はそこそこあったが、オイルをつけて滑らせてとか、そんな感じではない。
流石に困った。こんなところで人も来るわけはあるまいし。。

と、そこへ、190cmくらいあるボディビルダーのように鍛え上げた肉体の2人が歩いて来た。嘘のような本当の話。
もしかしてと思って頼んでみると、パワーが違う!2人のうちの1人がとんでもない力の持ち主。特別な工具もなしに修理完了♪

なんのお礼もできないので、お金を渡そうとしたら断られた。
仕方なしに大阪人らしく飴ちゃん、あげたら、めっちゃ喜んでくれた!飴ちゃん常備は大阪人の嗜み。役に立った!
この年になって何度か聞いたことのあること。
「それは、本当に困った時に現れる人、それは天使かも知れないよ!」
まさにそれが真実に思える出来事だった。

家に着いたら、留守中に来た日本の友人はもう帰国していたようで、なんの痕跡もなかった。1日でもズレていたら楽しいロスをプレゼントできたのに。。未練たらたらだな(笑)
(続く)
https://bunsei.net/2020/10/30/post-344/

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