【アメリカ生活 回想録】 その2

【アメリカ生活 回想録】 その2

生活に慣れてくると、必要なものを揃えないと。
かと言って、こんな四角い部屋にカウチ(ソファー)を買ってもなあ〜!もちょっと大きい部屋に引っ越したいし。。。
電話置き台くらいか?結局、家のものはほとんど買わずに暮らしていた。

さて、いつまでも国際免許というわけにもいかない。
身分証明にもなるしアメリカの運転免許を取ることにした。
僕が知らないだけかもしれないが、教習場のようなものは見当たらない。みんな飛び込みで運転免許試験を受けるようだ。
DMVというところで試験を受けられると聞き、並んで予約を入れた。DMVは免許センターと陸運局が一緒になったところ。例えば、違反を繰り返す運転手の車は差し押さえができたりする。免許停止どころか、自動車没収である。アメリカらしい♪

自分の順番が来たので、書類を出すと、レンタカーはダメ!ということで断られた。嘘でしょ??聞くと「登録が個人のもので、自分あるいは家族の所有ということらしい」何の意味があるんだろう?だいぶ食い下がったが、ちっとも聞いてくれない。結論を言えば、「レンタカーで受ける人は今までいなかった」ということのようだ。
同情した次の順番のおばあちゃんが私の車を使っても良いと言ってくれて、試験を受けられることになった。家族やないんやけど、それはOK!になった。。??

さて、場所は変わって、DMVの外で試験官を待つ。
日本と同じように、次に試験を受ける人が後ろに同乗する。そう。あの優しいおばあちゃんである。
待ってる間、雰囲気も和やかに♪運転には自信があったので、本当にいい雰囲気だった。試験官が来るまでは。。
試験官がやってきた。
ちょっと太めの黒人女性だった。
挨拶したが、完全に無視された。最初から、めっちゃ機嫌が悪い?!怒ってる?
乗車前の安全点検を終えて、着座し、シートベルトを締める。ミラーを合わせる。
安全確認して、スタートする。
試験官は全く喋らず、指で方向を示すだけ、やっぱり怒ってる?
安全確認しながら、進路変更、右折左折をしていく。フリーウェイに乗ろうとしたら、おばちあゃんの車は若干加速が悪い。ま、それでも、そんなにひどいわけではないが、試験官が声を出して怒り出した。「Faster!Faster!(遅い!遅い!)」「Yes!」頑張ったが、こんなもんだろうという感じでしか加速できなかった。
すると、今度はめちゃくちゃ大声で怒り出した。
結論だけ言えば、「終了〜!」途中終了である。
彼女が最後に僕に言い放った言葉は今でも忘れない。
「Your driving is too slow! Too slow is too dangerous!」
その後も、怒りが収まらない様子でシャウトしていたが、幸いなことにスラングを全て聞き取れるほどの英語力もなく、ポカーン?だった。
後で聞いたのだが、その数年前にロサンゼルスでは黒人が暴動を起こし、韓国人の店主が銃で応戦する凄まじい暴動があったらしい。いわゆるロス暴動である。友人の話では、ロスの黒人は韓国人が嫌いな人が多いらしい。ほんとかな?
聞いてないよ〜!(泣)
それに、僕は日本人なんやけど。。

今は黒人は被害者のようにばかり言われているが、黒人の暴力的な姿がアメリカ中に何度も放映された時期があったり、黒人が増えるとその地区の犯罪件数が増えてスラム化して地価が下がり町が廃れることは、人種にかかわらず話してくれる、僕の耳に入ってきた情報だった。
今のBlack lives matterの騒動もトランプ政権の失脚をも期待してのマスコミの動きにも思える。もちろん、それが全てではないだろうが。。実際、黒人でナイスな友人がいなかったことも自分の黒人への印象を強くしてしまっている。ちょっとの経験の中だけの話なのに。。

話を戻すが、
さあ!これは困った。
まずは車を買わないと!

そんな時、求めよ!さらば与えられん!とは誰が言ったか知らないけれど。。。
友人の伝手でホンダアコードUSワゴンが手に入った。
当時のレートで150万円はしなかった。ラッキー
めっちゃ走る。燃費もいい!アメリカはフリーウェイ(高速)走行が多いからか、リッター当たり13kmが平均値だ。
ご機嫌な車が手に入ったということで、Gonna get a driving licence! 再チャレンジだ!

今度の試験官は、白人の30代くらいの男性。
難なく試験が終わって、Full Marks 100点満点!だと言ってもらった。気になる点は1つもないのか聞いてみると、1つだけ、交差点に入る時にブレーキは踏まないように言われた。自分はブレーキを踏んではいないから満点だったんだが、アクセルから足を離し、毎回ブレーキ側に足を移動させていたのを見ていたようだ。信号無視の車がいたらとか、あるいは、アメリカでは赤信号でも左折車はほとんどの交差点で一旦停止後に左折できるからとか、、、確かにいつも注意して足を移動してしまう癖がある。
それはいいのだが、ブレーキを踏めばブレーキランプを見た後続車がどんどんとブレーキ連鎖を起こすから、ブレーキランプは付けないように!だった。

何にせよ!免許が手に入ったわけだ!
ブラボー♪
(続く)
https://bunsei.net/2020/10/22/post-314/

アメリカ生活カテゴリの最新記事