【アメリカ生活 回想録】 その1

【アメリカ生活 回想録】 その1

アメリカから日本に戻ることを決めたので、帰国までの段取りを書く前に、アメリカであったことを思い出せる範囲で書いてみることにした。

随分と話を巻き戻すと、アメリカに住むことになったのは、アメリカが大好きだったからというよりは、アメリカに興味を持ったからだった。
それは、アメリカのビジネスを始めて、日本の村社会から出て、アメリカという国と正面から向き合えれば楽しくなるかも?なんて、若者のような発想だった。35歳も過ぎてるのに。。

会社を辞めることに決めた主原因は、もちろん、仕事内容であり、健康不安であったわけだが、何よりも自分自身がこのままの人生でいいのかという疑問を持ったことからスタートしたと思う。そのきっかけとなった辞める前の怒涛の1年は詳しく書いてみたいが、それはまた後ほど。

アメリカではずっと同じアパートに住んでいた。アメリカではマンションとは言わない。全てがアパート。なんだか可愛い表現♪
そのアパートでは最初はワンルームにしか住めなかった。アメリカでのクレジット履歴がないという理由からである。ワンルームでも契約にクレジットカード3枚必要だった。
日本のワンルームとものが違う。ワンルームといっても60m2くらいある。中央に大きな鏡。倒すとキングサイズのベッドになる。だだっ広い真四角の部屋!当時のレートで家賃は12万円ほど。安くはないが、このアパートはプールもジャグジーもついてて、ジムまである豪華なものだ。
アメリカ人はとにかく快適に人生を過ごすように考える達人だ。日本人は視点が違うから、いかに経済大国になっても、人生を楽しむのは至難の技だ。せいぜいブランド品を買いあさったり、いい車に乗ってみたり、観光旅行に行ってみたり、そんなもんだろうか?
やはり普段の生活から楽しい!を満喫する方法を考えていきたいもの。こう言うところは勉強になる。
最近は、先進国の中で生産性が低い(労働時間がやたら長い)ことが取り沙汰され、日本も未来は生産性が上がり、仕事以外の自由時間が増える世の中が来るかもしれない。時間ができても何をして良いのかがわからない人が増えたりして、、それはないか(笑)

このワンルームには、当たり前のように駐車場が1つ付いている。公共交通機関が日本ほどではないから、アメリカで車がないというのはどこにもいけないという事である。
最初に事件があった。番号をちゃんと聞いたはずなのだが、間違った番号に止めてしまった。そしたら数時間で車がなくなっていた!なんと!
私有地でもレッカー移動が可能なのだ。痛すぎる勉強させてもらった。警告なしのいきなりレッカー移動だ。事務所に問い合わせたりもせず、いきなりレッカー!さすがアメリカ!自己責任社会!素晴らしい!

事件と言えば他にも、まだ車を持っていなかった頃、友人の引っ越しを手伝うことになった時に、近くのアラブ人がやってるレンタカー、U-Haul(ユーホール)でバンを借りた。全て終わって車を返しに行った時に、レンタカー店のオーナーのアラブ人が車に傷がついていると言い出した。見てみると、めちゃ大きな傷が、というよりも、車の右側面にどこかにぶつけた跡だわ!ほんまにビックリ!しかし、気付かずにこんな事が起こるわけがない。
心静かに思い返してみた。そう言えばレンタカーを借りる時に、右の壁にピッタリつけていたが左ハンドルなので、あまり気にせずバンの右側をチェックしなかったのを思い出した。これは確信犯やなと思い、「僕はぶつけていない。前に借りたものがぶつけたんだろう。」と言ってみたが、このアラブ人、ちゃんと聞くつもりもない。
では、「Policeを呼ぼう!警察立ち会いで話し合おう!」と言うと少しだけ表情に変化を感じた。さらに、「貸出記録をチェックして、誰が傷つけたかの記録を見よう!」と。
すると態度が一変。
「これはジョークだから!」
「社会勉強になっただろう?アメリカでは気をつけるんだぞ!」
と言う始末。
気の弱い人間はやられていた。いや、何人かやられてしまってるな。
歩いて行ける距離にあるレンタカー屋だから選んだが。。
ご近所でもぼったくるとは!
アラブ人には気をつけないといけない!
チェックできない位置に車をセッティングしておくあたり気が付かないケースが多いんではないか?

確かに、良い教訓になった。
(続く)
https://bunsei.net/2020/10/21/post-309/

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