老後一番大切なことは?

老後一番大切なことは?

健康とは?
今や悪評高いWHOだが、
WHOの定義では、
「健康とは、病気でないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態にあることをいいます。(日本WHO協会訳)」

今とんでもなく大変な状態になっている両親。
放って置けない。
施設を嫌う親父殿も問題。認知症の母親を優しく介護してくれる施設があるのかという問題。
まだ、機は熟していないし、ベストな答えも見つかっていない。
ただ大恩ある両親を介護していて、自分の勉強になることがいっぱいある。
やっぱりありがたい!

「老いの道は行く道」

感謝の気持ちで学習させてもらっている。
その中で、特に大切なこと。

「筋肉」

一番大事なことは「筋肉の維持」

このグラフは東京の医療センターが出しているものだが、寝たきりにならないために何が必要か?
これによると、筋肉の衰え(フレイル)がダントツ1位になっている。
[寝たきりの原因疾患]
生活を損なう原因となる病気は何だろう?
死亡率の最大の原因の病気であるガン?
いやいや。
太平洋戦争後、結核に代わって半世紀以上、ずっと脳卒中(脳血管障害)が寝たきりの原因の第一位だった。
そして、2016年、国民生活調査で、「認知症」が一番の原因になり、当面これが変わることはなさそうだ。

一方、一見別々に見える
「高齢による衰弱」、「関節疾患」、「転倒骨折」
は、筋骨格系の移動能力の低下が共通因子で、ストレスに弱い「フレイル」という括りでまとめられる。
この合計は要介護の原因の1/3以上を占める。

父親の今がまさにこれである。

母が認知症というのも寝たきりになりそうなのだが、当面それもなさそうだ。認知症が発症して8年目。歩き方が変わってきている。前に倒れ気味で小さい歩幅、いつ転けてもおかしくない。これで、コケて、腰骨や大腿骨が折れたら、即寝たきりだ。
栄養補給のおかげだろう。よくある背骨の曲ったお婆ちゃんにはなっていない。しかも、骨密度は高い。だからだろうか、3度の大ゴケで、頭、顎、膝と何十針と縫ったが骨は折れなかった。今後も折れないとは言えないが。。

父親の筋肉の衰えについて書くと、73歳まで勤めていたのだが、そこを退職してからは、ずっと家にいる。それまでは時々、ゴルフに行っていたが、友達が亡くなるとそれもしなくなった。
心配した母が何度か散歩に行こうと誘っていたが、「ちょっとはゆっくりさせてくれ!」と、せっかくの心遣いにも逆切れする始末。
その結果、
「20年間、適度な運動もせずに過ごすとこうなります」
との見本のような衰えぶり。

ここまでの人はあまりいないとは思うが、社交性が低い父らしい衰え方とも言える。
いや。父のことは言えない。
「誰とでも仲良くしたいわけではない」ので、僕も社交性が高いとは思えない。が、父のような生き方を選びたくはない。趣味のマラソンも元々好きではなかったが、いい仲間ができて感謝感謝である。ま、アウトドア、特に釣りが大好きなので、家から出ないということはないだろうな。
できれば、もっと歳を取ったら農業を始めたい。田舎に家を買うと思う。そうなると、筋肉が衰えることもないだろう。何にせよ。計画することから始めたい。

都会は便利すぎる。
それ故、筋肉の維持を意識しないといけないだろう。

「筋肉が衰えると目に見えて体温が下がる」
僕の体温は37℃。低い時で36.5℃。動き続ける母も36.8℃が多い。対して、父は35.5℃とかが普通。いつも厚着してる。。笑笑
血圧は家族全員高くはない。高い時でも上が130に行かないぐらい(イラッとしなければ?)

「どこの筋肉が大切か?」
体の中で大切な筋肉と言えばどこか?人それぞれいうことが違うと思うが、僕はお尻、太腿、そして、お腹周りの筋肉だと思う。
お尻の筋肉はとても大きくて、いろんな意味で大切。腰痛になる人のほとんどは大臀筋の衰えが大きい。
次に挙げた太ももだが、歩く時に最も必要な筋肉、長く走るには太ももよりお尻を意識するが、太ももの筋肉なしで動けるわけではない。
最後に、お腹周りの筋肉を軽視している人が多いが、確かに腹筋は見せかけの薄っぺらな筋肉なので、かっこいい割には役に立つとは言えない(笑)もっと内側のインナーマッスル(体幹)が大切。背骨は1つ1つの骨が積木のように積まれているだけなので、筋肉の支えがないとバラバラになる。だから、筋肉の使い方によっては背骨が曲がってしまったり、間が狭くなって椎間板ヘルニアになったりもする。
僕がいつも大事にしているのは、腹圧をキープすること。お腹に力を入れるのではない。そんなものがずっと続くわけがない。息を吸った時に横隔膜が下げて、横隔膜を下げたまま息を吐く。お腹を全方向に膨らませた感じで普通にいられるようにする。これには時間がかかるが、思い出した時にでも体幹のスイッチを入れるのを意識すると、徐々に姿勢も保たれるようになるし、腰も守られる。

今日はこの辺までにして。
父親が良い状態で帰ってくることを願う。

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