父親入院

父親入院

医療関係、介護関係で働いている人なしに生活が成り立たない。
両親ともにお世話になりっぱなし。

が下がる。

母親の老健退所の日が近づく中で、やらないといけないことがまだある。実家の工事が終わり、もしもの時にも一番奥の母親の部屋までストレッチャーが入るようになり、母親の部屋からワンドアでトイレに行けるようになった。
この工事でダイニングは倍の大きさになり、父親が車椅子になっても家の中を移動できるようになった。

その日がすぐには来ないだろうと思っていたが、そうでもなさそうだ。
先日から父親がひどい!手がかかりっぱなし。
3日連続で救急車を呼んだと、後で聞いたんだが、1日目2日目は「転んだとか起こしてくれ!」といったヘルパー的な。。

3日目に救急隊員から僕に電話があった。
「今から病院に搬送します。入院の手続きなどが必要なので来てください。」とのことだった。

午前2時前だった。

急隊員。
本当に大変な仕事だ。
感謝!

すぐに支度をして車で向かう。
片道50km。急いでも1時間はかかる。
実家に寄って、入院のためのものを用意する。

病院に着いたのは3時半を回っていた。
当直医からの説明を受けた。
「検査した結果、どこも悪くないと言うことで入院は必要ないです。何かで動悸がしたのかもしれません。」
と言うこと。

どこも悪くない?

熱中症?
日頃から口が酸っぱくなるほど水を飲むように言ってるんだが、部屋の暖房設定もいくら下げても30℃にする。布団もかぶるし。

所詮、息子の言うことなんか半分も聞いていない親父殿。
若い頃からそうだったので慣れているが、こんなことばっかりでは困る。今は理解し合わないと。
親父殿はちっとも悪びれる様子もなく、15分ほどかかる家への帰り道。
「お腹がすいた!コンビニに寄ってくれ!」と騒ぎ出す。
「帰ったら、うどん作ってあげるから」と言っても聞かない。
仕方がないから、アンパンとみたらし団子を買う。
家に着いてうどんを作ると、全部食べて大満足。

いろいろ話したが、まるで聞かない。
「このままでは、お母ちゃんに世話を焼かして、お母ちゃんを殺すことになるよ!」と言っても、
「そんなことは僕はしない!」と、返してくる。

話にならない。
「心配で家族全員できたんやで!誰も寝てへんねんで!」と言うと、
「僕も寝てない!」と、これまた絶妙に返してくる。

そして、4日目。
また救急車を呼んだ。
「とにかく僕を入院させてくれ!」と。
救急車には帰ってもらった。

笑えない。

ケアマネージャーは。これが認知症と言うが、昔からの性格がこうだったんで、僕からしたら、どこからが認知症かわからない。
昔から赤の他人様にはものすごく紳士なのに。。

「俺の家の話」と言う宮藤官九郎のドラマが放映されている。
西田敏行と親父殿がダブる。あんなに可愛くはないけど。。

この後、急にオシッコが出なくなって、訪問医が来てバルーンカテーテルを挿入してくれた。
それ以来、起きると陰茎の挿入部が痛い。寝ると腰が痛い。と。
奥の部屋で目を閉じようとすると、騒ぐ。
寝かしてくれ!起こしてくれ!の繰り返し。

まいった!

何晩も寝なくても体力があるので大丈夫だが。。。
言うことを聞かないストレスは徹夜の疲れよりも大きく感じる。

それも今日まで。

いよいよ入院。
訪問医が手配してくれて、大きな病院に入院できる。
親父殿は大きな赤ちゃんになってしまっているが、いろんな話しをしてくる。
嫌じゃない。
自分が死んだ後のことをいっぱい考えるようだ。息子に対して持っている心配ごとも聞くことができた。

老いの道は行く道
今の親父の姿は自分の未来

いろんなことを考える。
しかし、丸2日の徹夜。今は体を休めよう

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