父親のADL(日常生活動作)急落の原因調査

父親のADL(日常生活動作)急落の原因調査

今年の2月末に突然オシッコが出なくなって尿道カテーテルを入れた親父殿。
一気にADLが落ちてしまい、その後持ち直すこともなく、どんどん悪くなっていっている。

昨日、大阪で最も有名な 脳外科、富永病院に連れて行った。
朝から大変!なんと!介助して自分の足でも全く立つことができなくなってしまっているやんか。

青ざめた!
大変なことが起こっている!

このままでは寝たきり?
いやすでに寝たきり?
親父殿のことを思い、必死にここまでやってきたが、全くの無駄だった?

昨日は朝6時から用意する。
母親をショートステイに送り出し、同時に父親の準備もやらないといけない。
イライラすると少しのことで不穏になる母親のことを考えると、急いでも慌ててもニコニコせな(笑)
何とか2人とも用意できた。

親父殿の8時40分介護タクシー(民間救急車)が先に来てしまった。
だが、そのすぐ後、母親の8時43分にショートステイのお迎えも来てくれた。
セーフ!(笑)

病院に着いてからが長い。
朝9時過ぎから待って、診察まで2時間。
その後、MRIまで3時間。
そして、診断結果を聞くまで2時間。

さすがに評判の病院だけある。
コロナ禍の中でも、混み具合がハンパではない。
先生のお話しでは、予約を入れると、もう少しマシらしい。
紹介状があって予約をしてるつもりでも、初診は再診の予約の間に入れると決まっているようだ。スゴイ実力もあり評判もいい病院だが重病人に長時間待つのはキツイ。絶対にお勧めできない病院であることは間違いない。

今回わかったことだが、この病院はMRIに1人15分以上はかける。
そこはさすがである。その辺の病院とは根気も精度も違うのだろう。

泌尿器科で30分と待つことができなかった我儘親父を待たせるために、今回はリクライニング機能付きの車いすを手に入れたのだが、これはかなり有効だった(デカすぎて介護タクシーで運べずに民間の救急車をお願いしたわけだが)

重病人用の車いす

それでも愚図った時は、キットカット一口サイズとゼリーを口に入れてごまかし続けた。

親父殿はまるで赤ちゃん。
男は年取るとダメだな!カッコよく生きるためには筋肉を保ち続けないと。

調べてみると、100歳以上の女性は50%以上の人が介助しないと立つこともできない、寝たきりが多いが、男性は50%以上の人が介助なしで立つことができる、寝たきりも少ないようだ。

やはり男は筋肉である。

肝心の親父殿の診断結果だが、
脳梗塞、脳出血、パーキンソンについて、「問題なし」ということ。

すなわち、今回の3つの症状
1.ろれつが回らない
2.両手がしびれる
3.足腰に力が入らない
については、違う原因が考えられるということ。

またしてもか!?

先日の心臓の検査でも、脈も心臓の動きも素晴らしい。「心臓は若い状態だ」と先生に褒められたが、今回も全く問題なしとは驚いた。
30年以上、世界一の栄養補給を続けさせていることのおかげだろう。

凄いもんだ!
ここまでとは!
ビックリしすぎて、説明しようがない!
こうなってしまったら、健康状態を保つのに効きすぎて嫌みなぐらいだ。

さて、ではどうして、こんなことになったのか?

3つのことの原因を先生に聞いた。
答えは、
「首はかなり悪い!特に頸椎の2番3番4番は!」

脊髄は水の中に浮かんでいる。 脳脊髄液によって外部からの衝撃から守られた状態になっている。別の難しい表現を引用すると、脊柱管内の構造としては、「硬膜嚢の中は透明なきれいな液体である脳脊髄液により満たされており,その中をゴボウのような形をした脊髄が走っている」とある。
その部分にこの液体がないとのこと。すなわち、その部分は神経を直接圧迫して障害が起きている可能性が高いという診断だ。

どうして、こんなことになるのか?

「すぐに起こるわけではありません。とても長い年月の間に生活習慣、姿勢でこのような形が出来上がります。」

ということは、ギリギリで何とかOKだった親父殿の首が、この数か月の姿勢でそうなったということか?

「いえ!筋肉の衰えが関係してます!筋肉が衰えたからこうなるのか?こうなる辺りからさらに体を動かさなくなってこうなってしまうのか?わかりませんが。。」

なるほど!ここ半年間の省エネ親父の動かない作戦の徹底ぶりが関係しているのは間違いない。
うーーーーーん?
こりゃ、親父殿としては本望だな。
望む方向だろう。

もう寝たきりにならないようにがんばれ!と言うのは止めて、ただただ優しくしてあげることが一番かもしれない。

一応、親父殿に診断結果を言って、どうしたいかを聞いてみた。
頑張るらしい(笑)
えっ???わけわからん?何を?
首の姿勢を保つことを(笑)
相変わらずのしたたかさというか、何というか、、、

まあ、息子として、いや、温熱療法師としてやれることがまだある。
それは、
「神経と頸椎の間の隙間を確保するような姿勢に戻すために、首に温熱をかけてあげることだ」
温めて、形を保たせて休ませる。
これはできるはずだ。

さてさて、ホンマに手間のかかる親父殿だ。。が、恩だけはしっかり返しておきたいからなあ。。
まあ!やるべ!

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