親父殿の介護

親父殿の介護

母親の介護スタートの時も、老健から帰って来てしばらくは母親ではなかったんだが、父親についても同じように、病院から帰って来て、父親らしくない。全く何も出来なくなっている。病院では何もかも全てをやってもらっていたのもあって、このままでは寝たきり確定だ。
なんとかしようと老健に入るようにしたが、本人の目指す気持ちを高めようと、介護しながらも復活への道へとモティベーションを上げることにした。
その記録として残しておく。

4/21

1655分 実家に到着。せっせと作った父ファイル母ファイルをそれぞれ置いて、親父に頼まれた時計電池交換。裏蓋を開けて、電池を確認、ヨドバシで注文する。注文して届くが一番時間がかかる。明日帰るまでに届くんだろうか?

1810分 晩ご飯を食べさせてる間に洗濯物を取り入れる。

1840分 プロテインシェイク、マルチビタミンを摂らせた後、車椅子に乗せて寝室に移動、ベッドに寝かせる。この一連の動作でどれだけ筋肉のスイッチを入れさせられるか?そこだ!

1910分 父親は決して自分で体を動かそうとはしない。すぐに誰かに動かしてもらおうとする。いくら説明してもダメだ。筋肉を復活させることの意味を理解しようとしない。努力もしない。これでは老健で成果が上がるかは疑問だわ。

何とかわからせてから老健に行かせないと!

既にやばいことがいっぱい。筋肉がないから発熱量が小さいのか、25℃の部屋でも寒く感じるようだ。暖房設定29℃(笑)冷え性と筋肉不足は大親友なのだ。

1925分 大声で僕を呼ぶ。上にずらして欲しいのはわかってるが、何とか努力させたかった。が、仕方がないのでベッド頭部を水平にしてから、「せーの!」で上に動かした。今度は筋肉に力を入れようとはしていた。笑えるぐらい1ミリも動けてないが。その後、頭部を電動で上げて希望通り寝られるようにした。

2105分 頭の位置と角度が気に入らないのか何度も呼ぶ。「俺はポチやないぞ!」あの泊まり込んで一睡もできなかったことを思い出す。

2130分 しんどいので、熱があると言い出す。測ったら36.3℃、僕が36.6℃なのを見せると、血圧が高いかもと言う。測ると、132-77、普通だった。その後、せっかく血圧計を出したんで自分も血圧を測っていると、測定中は黙ってないといけないのに何度も呼ぶ。声を出さずに測定しようと思って無視したんだが、しつこい。イラッとしたのか、僕の血圧とは思えない高さ、上が150になっていた。普段110前後なのに。。親父殿の殿様ぶりには流石の自分も血圧が上がるのかな(笑)

2145分 自分のをもう一度こそっと測ると131-78。やはり高いが一応ホッとした。と言ってる間に、また呼ぶ。これが一晩中あるとたまらないので、ベッドの操作ボタンの使い方を教えたが、4つのボタンの1つ「上がる」しか押さずに「動かないなあ」と言う。。笑笑

常々、自分自身の努力が大切としている僕の取るべき態度は1つ。

「ま、いろいろやってみて!」と、それ以上のことはせずにその場を立ち去る。

ダイニングで仕事をしてると、親父殿の部屋の方からモーター音がし出した。やってるんだろうか?後で見たら同じ1つのボタンしか押せてない(上に動くボタン)何でかな?4つのうちのその1つのボタンだけ見つけるのも難しいんじゃないか!?

人の世話になりたくない母親とは正反対。

徹底して人の世話になりたい父親。

今、母親がとんでもないことになっているのに、努力しない父親にはうんざりする。明後日から老健。老健は病院と違ってリハビリが目的。父親の殿様ぶりが通用するかどうか、1ヶ月でどう変わるのか?全くわからない。でも、なんでも物は試し。この設定はグッジョブだわ。

2205分 確認すると寝てるようだ。

新型コロナウイルスワクチンの接種券が送られてきたのを確認する。親父殿は老健で受けられる。母親のは予約入れないと。ちなみに、ワクチンはファイザー製薬とのことだった。

4/22

755分 奥の部屋から「ぶんちゃーん」の声。やっとこさ起きた。起きて、ダイニングに行きたいと。

810分 朝ご飯、昨日買った助六寿司の残り2/3を食べ切った。薬。

910分 親父殿の用事で区役所に行く。

1005分 卵サンド1切れ。コーヒー牛乳、プロテインシェイク、マルチビタミン

1205分 ヘルパーが来て、いちごヨーグルト1つを食べさせる。お昼の薬を飲ませてくれる。

時間を作って、何度も何度も、「老健はリハビリに行くんだから、しっかり動けるように!自分で立って座って、トイレに行って、ウンコもできるようになって帰ってきてよ。」を繰り返し言った。

親父殿から、「ぶんちゃんは優しい!厳しい!けど優しい!ぶんちゃんから褒めてもらうと一番嬉しい!」と泣きながら喋る。

僕からもう一言。「親父にとって、不本意なこともいっぱいあるやろうけど、自分で何もできないとそうなるもんよ。なるだけ出来ることを増やすように頑張ってください。」と言って、後ろ髪を引かれながらも家を出た。

はてさて、1ヶ月後はどうなるのか?
(続く)

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