尿道を拡張させる薬を飲んで2週間。
いよいよテストの日。
父親が呼ばれ、横になってズボンを下ろしてもらう。
カテーテルを取る。
ここから1時間半。オシッコが溜まるのを待つ。
父親に聞くと「まだ出そうにない。」
僕なら1時間半もあれば、200ccくらいは溜まるんだがと思いながら、もう少し待つ。
すると、父親から「いつまで待つの?」と(笑)
「いやいや!あなたを待ってるんだよ!」と、喉まで出かかって言葉にするのをやめた。
親父殿もいっぱいいっぱいなんだな。
頭はボケてない父親も心はギリギリのところにいるのは間違いない。年を取るとは、死が近づくとはこういうことだと思う。
なんにせよ。
そろそろ出そうだと言ってくれたので、検査技師についてトイレに連れていく。
驚いた!
ここのトイレは便器に検査システムが組み込まれている。
尿量、尿の質がコップにとることなくわかる。
オシッコが出切ったのを確認して、検査終了。
その後、もう一度呼ばれて、エコー(超音波)検査で残った尿量を測定。これもお腹を撫でるのは手動だが、自動的に計算できるようになっている。
診断結果
・尿の質については、カテーテルを挿入していたので、菌の繁殖が見られる。抗生物質を3日は必要とするとのこと。
・尿量は20cc、残尿が25ccなので、結果は微妙だと言われる。ここはADL(日常生活動作)を上げるために押し切った。「お願いします」と。先生からは「出なくなったら、すぐに尿道カテーテルを挿入するように」と。これらのことは老健の医師へ手紙で書かれたようだ。
最後に、2時間くらいで45ccの尿しか溜まらないのは、水分摂取が少なすぎるとのこと。
親父殿の課題だわ。
2週間以内には新型コロナのワクチンの2回目を打ってくれるようだから、退所が見えてきた。
最初からの課題、車椅子、簡易トイレへの移動が自分でできるようになることをクリアして、家に戻ってきて欲しい。これができなければ、そもそも、家での介護なんてものは無理になる。
本人がわかってるかどうかは不確かだが、何度でもわかるまで、「寝たきりの人は施設に入るしかない」を言い続けるしかない。
頼むよ〜!親父殿