身近な人間から相談を受けた。
鳥肌胃炎は胃炎、胃潰瘍、胃がんへの入り口として、気をつけないといけない症状だ。画像を載せようかと思ったがヤメた。あまりにも気持ちが悪い。
しかし、この単語、最近よく聞く。
昔はピロリ菌に感染した子供がなると言われている病気だったが、若い子らを中心に増えているとのこと。
どこかのクリニックの説明を引用すれば、
鳥肌胃炎とは、その名前の通り内視鏡所見が鳥肌のように凸凹して見えることからその名がつきました。 病理学的にはリンパ濾胞の過形成が認められ、それらが小さな隆起を形成するため内視鏡でみると鳥肌のように凸凹した粘膜となります。 鳥肌胃炎は、若年とくに女性のピロリ菌感染がある方に認められることが多い内視鏡所見とされています。問題点はピロリ菌現感染の鳥肌胃炎では強い炎症と低分化癌、あるいは、未分化型胃がんの合併が高いことです。
そういう意味で、ヘリコバクター・ピロリの検査を受けて陽性が出た人はピロリ菌の除菌が必要となる。
また、陰性が出た人でも、ピロリとは別の細菌に感染して、同じ鳥肌胃炎を発症するケースがある。相談して来た人も自分と同じ、ヘリコバクターピロリ陰性だった。
調べてみると、ヘリコバクター・ハイルマニという細菌の感染だ。
日本消化器病学会専門医のある医師の話では、
「ピロリ菌が属しているヘリコバクター属の細菌は、これまで36菌種が確認されています。その中の『ヘリコバクター・ハイルマニ』という細菌に感染していると、ピロリ菌が陰性でも慢性胃炎や鳥肌胃炎を引き起こし、胃がんの一因になることが分かってきました。ハイルマニは、犬、猫、ウサギ、ブタなどの動物から人間に感染します。ハイルマニに感染している人の70%にペットや家畜などの動物との濃厚な接触があったという報告もあります」
とのこと。
日本人を対象とした調査では、ピロリ菌陰性で慢性胃炎を起こしている人の60%、MALTリンパ腫の人の60%、胃潰瘍の人の33%がハイルマニに感染していた。中でも多かったのは、同じケースで鳥肌胃炎を起こしている人で、実に71%がハイルマニに感染していたという。
鳥肌胃炎から胃がん発生のメカニズムは下記の通り。
「鳥肌胃炎は女性や若年者に多く見られる特徴的な胃炎で、スキルス性などの悪性度が高い未分化型がんのリスク因子とされています。胃の表面にブツブツとした顆粒状の盛り上がりが広がり、毛をむしりとった後の鳥の肌にそっくりなことから名付けられました。ピロリ菌やハイルマニに感染した細菌を退治しようと過剰反応した大量のリンパ球が胃の粘膜に集まり、顆粒状の隆起をつくります。過剰に集まったリンパ球は自分の胃の粘膜まで傷つけてしまい、激しい炎症を起こします。そのため、胃がんになりやすくなるのです」
除菌に関しては、
「ハイルマニの除菌には、ピロリ菌の除菌で使われるものと同じ種類の抗生物質が有効です。ただ、ピロリ菌に感染している人はハイルマニには感染しにくいし、ハイルマニに感染している人はピロリ菌には感染していないケースが多い。そのため、ピロリ菌が陰性の場合はハイルマニも見逃され、適切な除菌も行われません。ピロリ菌が陰性でも胃に病変がある人は、ハイルマニの検査を受けた方がいいでしょう」
こういったことを知ってしまうと、自分はピロリ陰性であるが、この先、ハイルマニに感染したりすることも想定して、胃炎になった時は、抗生物質を摂りたくなってしまう。
でも、抗生物質を摂ると、腸内細菌のバランスも著しく崩れてしまい、腸相が悪くなる。そうすると、免疫系も総崩れになり、分泌されるホルモンもダメになる。脳もやられ、、、
あかん。
やっぱり抗生物質を摂るときは、検査で陽性になった時に限るわ。
しかし、調べれば調べるほど、その辺の病院ではやっていないようだ。
大学病院レベルでも、なかなかハイルマニ検査はできないようだ。
神戸大学は論文がいくつかできるから検査できるのかな?
自分の場合、ピロリ菌はないから
かかりつけ医が鳥肌胃炎と診断→神戸大学病院でハイルマニ検査
このルートかな?
覚えておこう。