『三井温熱療法の施術を受ける編』
ついに、その日がやってきた♪
横浜の友人と、その友人の千葉の人が迎えてくれた。ドキドキしながら、治療院に連れて行ってもらった。
着いた場所は治療院というよりは田舎の民家?普通の家?って感じだった。中に入ると、早速やってもらう段取りになっていた。三井先生は普通の優しい感じ、しっかりしたおばあちゃんが第一印象だった。着替えて、温熱治療を受ける。その辺の流れは詳しくは覚えていない。というのは、この後の治療があまりにも刺激的で、全てがそこに吸収消化されてしまって、思い出すこともできないのだ。
なので、覚えていることだけを書き残すことにする。
テルミーとは全く違って、三井式温熱器は電気式、ヘアアイロンの片方の様な形状。まずは「うつ伏せになり、背中に日本手拭を敷いて、その上から温熱器で狙いの位置をなぞる」というやり方で始まる。
三井先生は現在の温熱療法師の先生方とは違う、発熱面を皮膚にしっかり押さえつけて、熱を体に入れるやり方で、気持ち良くもあるのだが、総じて熱い!
ここでわかったこと。
同じ様に熱を入れていても、めちゃめちゃ熱く感じる所と、そうではなくどちらかと言うと気持ち良い所とにはっきりと2つに分かれる。
そして、「熱い所は悪い所」なのだ。
このいたってシンプルなルールを元に、体の悪い所を見つけ、そこに熱を入れていく。
そして、熱を入れていくと、最終的には熱かったところが熱くなくなるのだ。要するに、悪いところではなくなると言うことだ。
背中を施術してもらってわかったことは、自分の場合、副腎と言われる腎臓の上にある内分泌がかなり悪いということだった。
先生は熱いことがわかると、すごく嬉しそうに、熱いところに温熱器を3秒間止める。熱をガンガン入れはる。誰でも「ぎゃー!」となる。
ところが、絶妙のタイミングだろう。火傷はしない。もっともちょっとくらい火傷しても苦しみから逃れられるのならそんなものは屁でもない。そんな意気込みだった。最初は特に。。
悪い所は副腎だけだったようだ。
背中側はお尻のあたりから始まって、どんどん上に行く。「頭寒足熱」だから頭はやらないのかと思っていたら、頭もガンガンやりはる。三井温熱では「頭熱足熱」なのだ。どこもかしこも悪い所は熱い!なのだ。
そして、先生が何度も同じ言葉口にし出す「あ~!この人、頭悪いわ!」「やっぱり頭悪いわ!」「本当に頭悪いわ!」何度かこの言葉を口にした後、「こんなに頭の悪い人はしたことがないわ!」
ここを紹介してくれた2人が笑いまくる。恥ずかしい。そんなに何度も言わなくても。。。2人は最後は声に出して笑っていたようだ。
裏側は、副腎と頭が悪いということだった。
さて、今度は表を向く。お腹から始まった。
「気持ち良い~♪」と思ったのも束の間、おへその横がめちゃ熱い!ここも悪いのか?と思うと、「ここは十二指腸。誰でも熱い!熱いけど、大事な所だからしっかり熱を入れとくよ!」ということだった。ホッとしたが熱いことには変わりなかった!
どんどん上に上がっていく。途中は熱くはなかった。
そして、いよいよ首。
死ぬかと思った。
マジで熱い!うそ!今までと同じ温度?うそ!熱すぎる!
先生は「やっぱり、ここがかなり悪いはずだ。ここというのは甲状腺を意味していた。先生の話では甲状腺と副腎のホルモンはバランスしていて、自律神経をコントロールする。それが狂うと不整脈が起きる。」
「ほらっ!熱いやろ!」
熱い!熱すぎて耐えられない!
思わず、先生の腕を掴む。やめてくれ!という声は出せなかったのだが。
先生は「私の腕を掴むとは!そんな奴は初めてだ!」と、さらに先生のやる気はMAXに達してしまった。そこから先はどないだったか?熱いというよりは痛い!痛すぎる温熱治療は気付けば終わっていた。ガチすぎる!本当におばあちゃんなのか?本当に1時間もやってもらっていたのか?あっという間だった。
ただ、たった1回の施術で、不整脈を感じないほど、脈は安定していた。不思議な感覚だった。
それにしても、今までの人生で、こんなにひどい目にあったことはなかった。しかも初対面なのに(笑)
酷すぎるのは間違いないが、と同時に、「これは治る!」という根拠ない予感に、我慢できない痛みにも耐えられる自分を想像していた。
終わった後は、ゆっくり横になったような気がする。
そのまま、少し休んで、食べたのかどうかも覚えてないが、しばらくして、低温のミストサウナ、お風呂に入って、また温熱治療を受ける。そんなパターンだった。2回目の施術は1回目と変わらぬ痛さ(笑)ぎゃー!再び!だった。
1日に2回の施術。
それが妥当な、いや、精神的にも限界だろう。設定に感謝した。
2日目も朝から同じパターンで始まる。
ただ、初めての日ほど熱くは感じない。少し良くなったのか?
いや!良くなったのだ!三井の法則では。
施術が終わって、三井温熱器を買うことに決めた。
自分でやるセルフケアというのが大事だと聞いたので、とっとと買うことにした。金額的には医療器としてはめちゃめちゃ安い!感じがした。
「素直にやる」が僕のモットーで、ダメなら仕方ない。
迷っている時間がもったいないのだ。
次の施術までの時間に、自分でやる使い方と、人にもしてあげられるコースまで受けることができた。
その辺の手際の良さは感動ものだった。
おそらく遠くからこうやってくる人が多いのだろう。
何度も来れない人のために、段取りが出来上がっているのは素晴らしい!
2日目も2回の施術。
すでに不整脈が起こってないことに気づく。
そして、3日目。最終日だ。
2回の施術を受けて、退院した。
帰りの足取りの軽いこと。軽いこと。
なんせ、あの11年以上苦しんだ。不安の根源、不整脈が治ったんだから。ルンルンである♪
三井と女子先生さまさまである。
ここを紹介してくれた友人たちにも大大大感謝である。
実際には、この3日間で不整脈がほとんど感じなくなったのだが、完治した訳ではなく、時々は起こっていた。それでも、ここにくるまでに比べたら10分の1以下になった。
余談だが、自分以外にも入院してはる人が10人ぐらいいた。
全員から聞かれた「あんたは若そうやけど、どこのガン?」
「皆さんはガンなんですか?」
「そうですよ。」「私は胃がん。」「私は肝臓がん。」「。。。」という風に、返事が返ってきた。
「私は不整脈です」と答えると、「不整脈?ん?」てな感じ。
みんなが拍子抜けした感じだった。
どんな顔をして良いものやら?という感じと、馬鹿にするなよ!めっちゃ辛かったんやから!が入り混じった感情でいたが、実際には一言も発せなかった。
ガンの人はステージが進んでいる人は三井温熱だけでは治らないケースもあると聞いてしまったからだ。深刻だ。
さて、帰りはどんな風に帰ったかは全く覚えていないが、生まれ変わったような気持ちで、真面目に温熱セルフケアを毎日やったのは間違いない。
今から思えば、再スタートはここだったと思う。離職した時ではなくて。
自己紹介にも書いているが、再スタートから一生懸命に働く訳だが、この時点で、今のように本腰を入れて三井温熱療法師として、三井温熱に恩返しが出来ることになるとは思ってもみなかった。
「勉強すればするほど、人の体はおもしろい!三井温熱はおもしろい!」
自分はまだまだひよっこ。これからが楽しみだ!
不整脈が90%治った編は終わり。