病気はどこから来た?

病気はどこから来た?

病気になった人、体を弱くしてしまった人、
その原因は何なんだろう?
不幸にして事故でそうなった人もいる、でも、その中にも自分に過失がある人もいる。

病気の場合はどうだろう?
公害というものが昔からあるイタイイタイ病や水俣病、
最近では、薬害エイズやB型肝炎、そして、アスベストによる中皮腫などが挙げられる。

こういう人たちは本当に気の毒だと思う。
個人ではどうしようもない。
避けようがないとも言える。
もっと自治体や国が敏感に情報をキャッチしていてれば防げただろうが、日本はそんな国ではない。これからも新しい公害は生まれるだろう。

だが、ほとんどの人は公害による病気ではない。
例えば、50%近くを占める3大死因 (悪性新生物、心疾患、脳血管疾患)の人は自分の生活パターンで病気になったと言っても過言ではないだろう。

今日の日記は「そういう人の病気を誰が治すのだろう」という話し。
病気は病院で!というのも答えだと思う。
でも、そんな話しだけだったら、わざわざここには書かない。

というのは、父のことなんだが、
そもそも、なぜ寝たきりになってしまったのか?
きっかけはあった。
肺炎を起こしたと言って、親族が父を入院させたのが始まりだった。
全く聞いてなかった。事後報告で「大変だった」と。。。
それでも、退院後、筋肉を戻すことに全力を傾けていたら、こうはならなかっただろう。
若い時からスマートな人で、何でもさらっとやってしまいそうな器用さがある感じの父だったが、追い詰められた時が90歳。
無理もないのかもしれない。
ヤル気を出せというのが。。

寝ていることが多くなって、筋肉がどんどん弱くなって、立てなくなって、寝たきりになって、そして、褥瘡(床ずれ)がひどくなり、、、
それから、嚥下(飲み込み)が悪くなって、誤嚥性肺炎を起こし、点滴だけになって死にそうになり、、、
それから、それから、胃瘻して、口から何も食べさせなくても、唾と痰が口に回って、それを飲み込めず、誤嚥性肺炎になり、、、


本当は死んでいた。

それを、何日も24時間体制で痰吸引して助けた。

当の本人はそんなことを知る由もないし、知る気もないだろう。
今、父の一番したいことは一日中寝ていること(笑)
寿命がもうすぐ尽きることになっても、楽な方がいいのだ。

そもそも人の寿命って、どうやって決まるのかがわからない。
家族として、こうやって復活させてやるのが良いことなのか?
好きなように楽なようにさせて、看取ってやるのが良いのか?
自分の気持ちとしては、無理だなと思うところまではやっておきたい。父の言葉でまだ笑えるうちはスパルタであっても、必要だと思いたい。

今日、訪問看護師が痰吸引している途中に、父が話したこと
「そこまでしなくて良いと、昨日も歯医者さんが言ってる。だから、止めてくれ!」
看護師はもちろん、そんな言葉ははいはいと受け流して、しっかり痰吸引をやってくれた(笑)
「痛ーい!痛ーい!」そんなに痛くもないのだが、大きな声を連発する(笑)
おかまいなしに濃い痰がいくつも吸いだされる。
これが誤嚥性肺炎の素なんだが、父は楽をしたいから、痰吸引をやめて欲しいということだ。

話しを戻す。
息子の勝手な権限で、1日に2回は座位を取らせている。
座らせて筋肉のスイッチを入れて、体をしっかりさせ、嚥下を戻そうとしている。
しかし、この狙いが父にわかるわけはない。
毎回毎回、抵抗する。
「寝させてくれ!横にならせてくれ!」と何度も大声で叫ぶ。
まあ、それでもやるんだけど。。

そう言えば、母を12/30に連れてきた時、座位を取らせようとしても、支えなしでは座れないで倒れてしまっていた。それで、1万3千円ほどする大きな座椅子を買って、なんとか座らせる習慣を身に着けさせた。
今では、座椅子なしで座ってご飯を食べる。
3か所あった大きな褥瘡が、4か月かかってやっと完治した。
寝たきりにしかできない褥瘡なのに、母に3か所もできてしまったのには人為的なものがあった。
可哀そうに!
そのことを解消するのに4か月も費やすなんて!
高齢者のケアは本当に大変なのだ。

父の方もやってやるということで座らせている。
おかげで段々と父の体がしっかりしてきた。
病院からこの家に連れて来た時、ストレッチャーで民間の救急車だった。
請求額がめっちゃ高い!
2万円近くかかった!正直、母と父にはめっちゃお金がかかってる!
それが今では、父を車椅子に乗せて移動させられる。
これだけでもすごいことだ。

今年の目標は、冬に大好きな蟹を食べさせてやること。

まあ、今も寝かせてくれと吠えている父は、そんなことは知る由もないだろうが。。。

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